―施設情報―


名称     てくてくテクノ館/大阪科学技術館
住所     大阪市西区靭本町1丁目8番4号
電話番号   06-6441-0915
営業時間   午前10:00~午後17:00(日曜日、祝日は16:30に閉館します)
休館日    第1・第3月曜日、夏期休館・冬期休館あり(詳しくは公式HPでご確認ください)
料金     無料
交通案内
電車…
地下鉄四つ橋線「本町」駅下車28号出口から北へ徒歩約3分
地下鉄御堂筋線「本町」駅下車2号出口から北西へ徒歩約7分
駐車場    専用の駐車場はありません
その他    7Fにレストランがあります。
オフィシャルサイト てくてくテクノ館/大阪科学技術館


以前、大阪市にあるプラネタリウムをメインとした科学館をご紹介いたしました。
今日は大阪市にあるもう一つの科学館「てくてくテクノ館/大阪科学技術館」を紹介します。

私たちは生活の中で様々な”科学技術”の恩恵を受け、成り立っています。
そもそも科学技術って何だろう?そんな疑問を抱いた時、ここに行けば「あぁ、なるほどな!!」「おぉ!!そういうことだったのか!!」と驚かされる事ばかり。

少し難しい話もありますが、親子で楽しく科学技術を学ぶには最適な施設になっています。


多くの企業や一般財団法人、国立研究開発法人が各ブースを持ち、5つのテーマに分かれて紹介されています。
5つのテーマは新しい素材を探る「マテリアル」、楽しい暮らしを提案する「ニューライフ」、地球というものを見つめる「アース」、情報・映像で紹介される「インフォメーション」、エネルギーの紹介「エネルギー」の5種類です。

ここが入り口ホールです。
奥に受付がありますので、声をかけて見学しましょう。

まずは株式会社ケイ・オプティコムさんの”知ろう!試そう!光ファイバー”。

光ファイバーケーブル
海底ケーブル

 

 

 

 

 

 

 

 

光ファイバーケーブルの構造断面(細いほうが100芯型、太いほうが1000芯型)と海底ケーブルの構造断面です。
光ファイバーは使われる場所や情報を届ける距離によって、様々

光クロージャー

な種類があります。
海底ケーブルは海の底を通って情報を届けるため、海底の強い水圧にも耐えられる構造になっています。

ドロップケーブル

 

 

 

 

電柱に張り巡らされている光ケーブルと、あなたの家の中に引き込まれる”ドロップケーブル”とを接続するための箱。
中には光ケーブルを収納できるトレイが複数枚入っており、トレイの中で光ファイバーの芯線同士を融着しています。

この他にも非破壊検査株式会社さんの”見えないものを、見えないもので、見る”や新日鐡住金さんの”鉄が出来るまで”、大阪ガスさんの”21世紀のエネルギー「天然ガス」”など8つのブースを楽しめます。

2Fにはさらに各社のブースが並んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NTN株式会社さんのベアリングを展示されているブース。
ボールベアリングや、ローラベアリング、宇宙で活躍した小惑星探査機”はやぶさ”用の球面すべり軸受、製鉄整備用ベアリング、工業機械で使用されている主軸用ベアリング、食品機械用のベアリングユニットなど様々な種類が展示されています。

これは有人潜水調査船”深海6500″のレプリカ。
“深海6500″は海の中を6500mまで潜ることが出来る潜水調査船。
1989年に完成後、日本近海の他、太平洋、大西洋、インド洋などで海底の地形や地質、深海生物の調査を行い、日本だけではなく世界の深海調査研究に貢献しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構さんのブース。
パネルや、クイズ形式で”原子力や放射線”について紹介されています。

放射線には電波の仲間である「電磁波」と宇宙線のような「粒子線」に分かれています。放射線の特徴の一つに”物質を通過する能力”があり、アルファ線は紙1枚、ベータ線はアルミニウム、ガンマ線・エックス線は鉛や厚い鉄板、中性子線は水やコンクリートで止まります。

私たちが日常食べている食品からも、私たちの体からも放射線が放出されている説明や、放射線の性質を利用して事で植物や野菜の品種改良に役立っていることが、パネルを使って説明されています。

ここは株式会社 東芝さんの”水素を使った新しいエネルギー社会”の体験型ブースです。

パナソニック 株式会社さんの”ひかりがつくるワンダーランド”というブースもあります。

これは一般LED(左側/色濃度:4000K)と美光色LED(右側/色濃度:4000K)を同じ条件で使用した時、肌の色の違いを見比べてみるというもの。

ここでは色の仕組み(プリズムに光を通すと、7色に分かれる)や、白色LED技術と光の3原色、光の演色性(美光色LED)、野菜工場で使われている光、「光IDソリューション”LinkRay”」の説明がされています。

「光IDソリューション”LinkRay”」は可視光通信技術の一つだそうで、光を使った新しい情報コミュニケーションです。
LED光源の高速点滅を使って情報をスマートフォンに素早く伝える技術で、交通案内やお店、商品などの情報を多言語で使用できるコミュニケーションです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この水槽に入っている水は「好適環境水」と呼ばれるもの。海水の中から魚が生きられる最低限の成分を割り出し特定後、真水にその成分を加えたものがこの水。
海水でもなく淡水でもない第3の水です。

この水槽の中では本来は一緒に住むことが出来ない海の魚と川の魚がこの「好適環境水」の入った水槽の中で仲良く?暮らしています。

この水を利用する事で、海水の無い場所でも水源があれば真水を使って海の魚を育てる事が出来るため、各地に陸上で魚の養殖が可能になるかもしれません。

株式会社 東芝さんの開発中商品インテリジェントコミュニケーションユニット「アプリプチ」。目を合わせると挨拶をしてくださいます。

アプリプチは画像処理、音声認識、音声合成機能を搭載した開発中の産業用ロボット。
画像処理では画像認識プロセッサを搭載し、人物や顔を検出したり、注視しつつけたり、事前に写真などで人物登録を行うと、”人物認証”をロボット単体で行えます。
音声認識では音声認識エンジンが組み込まれており、あらかじめ登録した音声を認識することで、会話が可能。
音声合成では東芝製の音声合成ソフトウェアを搭載することで、テキストデータから流暢な音声を出せます。

これから先、どこかの街中で見かけるかもしれませんね?
思い切って、アプリプチに話しかけてみよう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

メンタルコミットメント・ロボット「パロ」というものもありました。
人は病気になった時、体の痛みやだるさが出るだけではなく、心にも苦しさや痛みが現れてきます。そのため、心の治療も必要になってきます。
心の治療の方法はいくつかありますが、「アニマルセラピー」もその一つ。
動物と触れ合うことで生まれる”癒し””安らぎ”の効果。

しかし、病院や介護施設では衛生上の問題があるので、動物と触れ合うことが出来ません。そこで登場したのが「パロ」。
アニマルセラピーの効果をロボットでやってみよう!!ということで登場しました。

「パロ」はアレルギー対策や抗菌処理はもちろん、触られているのがわかる触覚センサー、音声センサー、光センサー、加速度センサーなどが搭載されています。

ちなみに、モデルは北極に住む「タテゴトアザラシ」の赤ちゃんだそうです。
てくてくテクノ館/大阪科学技術館に来られた際には、ぜひ見て帰ってくださいね。


 

 

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