―施設情報―
名称 神戸税関広報展示室
住所 神戸市中央区新港町12-1
電話番号 078-333-3028
営業時間 平日…8:30~17:00
休館日 土曜日、日曜日、年末年始
入館料 無料
予約の有無
・10名以上の団体で、職員による見学ツアー希望の場合には要予約
交通案内
電車…
・JR「三宮」駅下車徒歩約15分
・駐車場
専用駐車場はありません。近隣の有料駐車場をご利用ください。
公式HP 神戸税関広報展示室
神戸三宮駅から歩いて約15分の所に税関があります。
関係者様以外は、普段の生活をしている中で”よし、今日は税関に行こう!!”と思って行くことが少ないですね?
私たち自身も一生に一度行くか行かないかというぐらいのレアな見学場所だと思いますので、この機会に見学に行きました。
まず、「税関」とは何だろう?
税関とは関税(国境を越えて、または国内での特定の地域を通過する物品に対して課される税金)および消費税(消費することに対して課される税)の適正な徴収、輸出および輸入した貨物の通関(輸出入貨物の申告・手続き・検査・課税など)、密輸の取り締まり、保税地域の管理などを主に行う国の行政機関です。
日本の税関の歴史は1854年に始まります。
日米和親条約を締結後、日本は諸外国との貿易に乗り出しました。
1859年に長崎と神奈川、函館に「運上所」と呼ばれる機関が設けられ、これが現在の税関の前身となっております。
この神戸税関展示室では税関の「仕事」「歴史」「仕組み」などを実美通夜パネルなどを使って分かりやすく解説されているところです。
税関の主な仕事は税務行政・監視行政・保税行政・通関行政に分かれています。
税務行政では、輸入品にかけられる税金の徴収や輸入業者への立ち入り調査を行います。
監視行政では違法な手段での貿易が行われないようにするために、外国との間を行き来する飛行機や船舶に積載される貨物について、取り締まりを行います。
保税行政では、貿易の振興や輸出入貨物の通関手続きをスムーズに行えるよう、保税地域の鏡を撮ったり、取り締まりを行います。
通関行政では輸出入をする際の申告窓口業務や、法律に定められた規定を守って正しく申告されているかについて、書類や貨物の検査を行います。
展示室の入り口にあったのは、ワシントン条約に該当するものを不正に持ち込もうとしたため、押収された物品です。オオトカゲのはく製や、ベンガルヤマネコのはく製がありました。
ワシントン条約とは「絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引の関する条約」で、絶滅してしまうのを恐れのある野生動植物を保護を目的に制定された条約です。
学術研究を目的としたものや商業目的のものは政府や輸出・輸入国双方の許可書が必要など、パネルに細かく書かれています。
この他にも置物、サンゴやピラルクの鱗で作成された仮面やネックレスなどもありました。
ワシントン条約で規制されている動植物を使った漢方薬や調味料も駄目だそうです。
また簡単なものではございますが、体験型アトラクション?もございます。
「密輸品の隠し場所」と言うもので、今までに判明した密輸品を隠すための様々な手段をもとに創られたこのコーナー。
金属探知機を使って密輸品がどこに隠されているのか探してみましょう!!
ここでは神戸税関についての映像を見て、密輸取り締まりのために活躍されている税関の様子などを学べます。
この神戸税関展示室での一番の見どころは、やはりこのはく製!!
このはく製は4歳の雄のアフリカライオンで、平成14年に輸入者による申告時、税関に許可証を提示することが出来なかったため、国内への取引を断念、所有権を放棄したものです。
このはく製もワシントン条約に該当するものだったため、神戸関税にて展示されることになりました。
税関は現在、函館、東京、横浜、名古屋、神戸、門司、長崎の8か所と沖縄地区税関が設置されています。
小学生や中学生のお子様をお持ちの家族様や、将来税関で仕事をしたいという正義感溢れる学生は一度、行ってみることをお勧めします。