―施設情報―


名称     神戸ランプミュージアム
住所     神戸市中央区京町80 クリエイト神戸2・3F
電話番号   078-333-5310
営業時間   10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
休館日
・月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌平日休館)
・年末年始(12/31~1/2)
入館料    大人…200円、小人…100円、小学生未満は無料
予約の有無  無し
交通案内
電車…
・各線「神戸三宮」駅下車、徒歩約7分
お車…
・阪神高速3号神戸線「京橋I.C」より約2分
・駐車場
専用駐車場はありません。近隣の有料駐車場をご利用ください。
その他
・団体割引(10名以上)あります。
・2Fには「ミュージアムカフェ」がございます。休憩時にご利用ください。
公式HP    神戸ランプミュージアム


 

 

KOBEとんぼ玉ミュージアムと同じ通りには、もう一つ興味深いミュージアムがありました。
それは”灯り”に特化した「神戸ランプミュージアム」。
たまたま通りがかって見つけたので下調べなどしていませんでしたが、行ってみることにしました。

このミュージアムは関西電力が運営している施設で、照明文化における貴重なコレクションを見ながら、灯火器などの変遷を楽しみながら学べるミュージアムになっています。


「クリエイトビル」の3Fにありますので、エスカレーターや階段などで3Fまで行きましょう。

ここが入り口です。入館料を支払って行ってみましょう!!

展示コーナーはA~Hに分かれており、最初のコーナーでは”人と灯りの出会い”として古代に行われていた火を起こす道具などの展示があります。
人類は火山の噴火や落雷が原因となる山火事などを目の当たりにし、森の木々の摩擦によっておこる火事で”火”を知りました。
木と木をこすり合わせれば”火”が生まれるというこの発見は、現代の私たちにまで受け継がれている知恵ですね。

パネルでは摩擦による発火方法に説明があり、学校などで学ぶ「錐もみ式」や「ひも錐式」、「舞い切り式」などの解説がされています。
火切り杵や臼、古墳時代から取られていた発火方法の一つである”火打石と火打ち金”のレプリカにも興味がわいてきます。

灯りを利用する知恵は時代の流れとともに発展し、動物や植物の油脂を燃料として灯りに用いるようになりました。
このコーナーでは「灯油をつかう灯り」として、江戸時代に”和ろうそく”が普及したことで生まれてきた様々な種類の灯台が展示されています。
“灯台”とは、平安時代から使用されてきた照明器具。火皿に灯油を満たして灯芯を浸し、これを支柱付きの台架に載せたもので、材質には木製の物や竹製の物、陶器製のものまであります。

これは陶製灯台というもの。赤い方は江戸時代の伊万里焼。家紋入りがお洒落ですね。青い方は火皿受け台・油差し・油受け皿が3つに分けられるというもの。

鎌倉時代末期には既に使用されており、現在でも茶室などで活躍している「短檠」。風除けと光の拡散効果のある袋付きの「書灯」。神社や仏閣の常夜灯や宮殿や貴人の邸宅の照明として使用されてきた「灯篭」。提灯の原型であり、鎌倉時代に生きた人たちのための懐中電灯としての役割も果たした「行灯」。鉱山などの坑内、船での作業時に使用されていた「カンテラ」。見ているだけでも、その時代に生きた人々の姿が脳裏に浮かんできます。

当時に使用されていた灯油にも種類があり、樹々や草から採取された”植物油”が一般的だったようです。
魚から採取した”魚油”や越後地方で湧き出していた石油を利用した”鉱物油”もありますが、油から発生する煙やにおいが酷いため一般的ではなかったようです。

これは”無尽灯”というもの。
江戸時代に使用されていた「種油」は、石油に比べて粘着性が強く、芯を伝って油が中々上昇しませんでした。
そこで改良に改良を加えて開発されたのが、この「無尽灯」。
無尽灯開発にかかわった奥村菅次・田中久重・大隅源助・大野弁吉に敬意を表し、それぞれの生い立ちや業績について解説されています。

江戸時代の武士の生活空間であった部屋の明るさを体験できる「江戸期の灯り/情景コーナー」もあります。

江戸時代に普及したと言われる「和ろうそく」。
江戸時代後期に使用されていたろうそくはとても貴重品で、裕福な武家や町家、料亭などで使用されていました。
このコーナーではろうそくの製造工程の解説や、ろうそくを立てるための燭台や手燭の展示が行われています。

このミュージアムでの一番の見どころはやはりこの場所。
ここから雰囲気がガラリと変わります。
このコーナーは「灯りのミュージアムウォーク」。旧居留地をイメージした灯りの通り道。


「かぐや姫」、「雪女」、「つる女房」など日本の昔話をモチーフにした作品や世界各国のマッチ箱、「銀河鉄道の夜」、「ピノキオ」、「マッチ売りの少女」などの名作を灯りと共に美しく表現されています。

 

床面に映し出されるプロジェクションマッピングもぜひ見てくださいませ。

ここからは「文明開化の灯り」として、西洋や日本の貴重な”石油ランプ”が展示されています。


スイスのアルガン(PierreF.A.Argand)が開発したリボン状の木綿芯を筒状に巻いた筒芯と、その芯を入れる二重筒のバーナーを組み合わせた「アルガンランプ」。フランスの時計細工師カルセル(B.G.Carcel)が考案した”油をバーナーへ強制的に送るための機械装置”を搭載した「カルセルランプ」。フランスのマルセ(B.Marcet)が考案した”高原の真下に影が出来ない”「アストラルランプ」など、様々な種類のランプが展示されています。

この場所に立っているだけで富裕層になれた気分が味わえちゃいます!!
中でも、高さが185㎝もあるブロンズの装飾品を施したフロアランプは圧巻です!!


 

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