―施設情報―


名称     東山いっぷく処
住所     静岡県掛川市東山1173-2
電話番号   0537-27-2266
営業時間   9:00~16:00
休館日    水曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始
予約の有無  無し
交通案内
電車…
・JR掛川駅下車 バスで約35分 「東山」バス停より徒歩約15分
お車…
・掛川I.C.より車で約30分
その他
・駐車場/サイクルラック 有

名称     東山いっぷく処(山頂店)
住所     静岡県掛川市東山1050-1
電話番号   0537-27-0845
休館日    月曜日(祝日の場合は翌日休館)
予約の有無  無し
交通案内   東山いっぷく処より徒歩約1時間

オフィシャルサイト  東山いっぷく処



―施設情報―


名称     JA掛川市茶直売所 お茶処いっぷく
住所     静岡県掛川市弥生町234
電話番号   0537-22-4333
営業時間   9:00~17:30
休館日    水曜日
予約の有無  無し
交通案内
電車…
・JR掛川駅下車 北へ徒歩約35分
お車…
・掛川I.C.より車で約10分

オフィシャルサイト JA掛川市茶直売所 お茶処いっぷく


もう一つのブログ『VEGETAPSY』でお茶の葉の写真と、浜松市のアクトシティーの屋上からの写真が必要になったこともあり、行って来ました。
調べてみると掛川市の東山地区では「茶の文字」を含めた地区全体が世界農業遺産に登録されており、日本一のお茶が堪能できるところで有名だということがわかりました。

世界農業遺産とは正式名称を「世界重要農業遺産システム”Globally Importtant Agricultural Heritage Systems:GIAHS”」と言い、伝統的な農業や文化風習・生物多様性を守り、未来へ継承していくために作られたプログラムです。
食料の安定確保を目指す国際組織である国際連合食糧農業機関(FAO)が、世界的に重要な農業や土地利用だけではなく、生態系や土地景観、習慣、伝統文化など農業に関連する文化的な要素も含め、次世代に継承することを目的にしています。

今回お伺いしたのは掛川東山粟ヶ岳の山麓にある「東山いっぷく処」様。
地元の農産物や民芸品茶葉などを販売されている地域密着型のお店です。地元で製造されたこだわりの東山茶の情報発信基地になっています。

 

 

 

 

 

美味しいお茶の淹れ方を教えていただきながら、お茶の飲み比べもさせていただきました。
写真右側が一番茶(通称”大走り”)、左側が一番茶の収穫後に追肥を施し10日後に収穫された二番茶(通称”小走り”)。
お茶を飲んでいるというよりも「出汁」を飲んでいるようで、苦みが少なく甘味がお口いっぱいに広がります!!
東山のこのお茶は4煎目(一回分の茶葉で4杯飲めます)まで美味しく飲めます。

この地域では、良質なお茶を栽培するために「茶草場農法」という技術が受け継がれてきました。
これは、⓵晩秋に草を刈り取る②刈り取った草を乾燥させる③乾燥させた草を裁断する④裁断した草を茶園に投入するという工程を行い、茶園の土壌の保温/保湿の向上、微生物の繁殖を経て高品質なお茶を栽培する農法です。
茶畑周辺には敷草(ササ、ススキ)を育てるための茶草場が維持管理されています。
そこには、「ササユリ」や「オミナエシ」、「カワラナデシコ」など全国的に数が減っている植物や、静岡県に固有種である「カケガワフキバッタ」など多くの動植物が生息/生育しています。
人の営みと生物多様性が共存してきたこの農法が認められ、2013年に世界農業遺産に登録されました。

当初、登る予定はしていなかったのですが粟ヶ岳登山を勧められ、山頂にもいっぷく処の食堂があるのを聞き、登ることにしてみました。

粟ヶ岳は標高532mの低山で、ハイキングやサイクリングで賑わう人気の場所です。
途中には高さ35mの「御神木」や「太古の森」、「磐座」、「阿波々神社」など見どころもあり、1000回以上登山した人や自転車で1日7往復した人など、リピーターが多いのも魅力です。

東山いっぷく処には登山回数や名前を記入できる「登山ノート」や無料の駐車場、サイクルラックも完備されています。

 

 

 

 

 

 

 

登山の予定をしていませんでしたので、あまりにカジュアルな格好での挑戦になりました。最初は道路も舗装されており歩きやすいのですが、中腹辺りでまさに山登りの道。

途中には登山者が記録していった痕跡、小枝で記録された「登山日」。
さて、あなたは登山道の途中で、これを見つけられるかな?

ヒントは、この周辺…。

 

 

 

 

 

 

 

ここから「阿波々神社」への参道に入ります。

この巨大な岩群は「磐座-いわくら-」と呼ばれ、神様が天上界(高天原)から降臨されたとされている神聖な場所です。
「地獄穴」という左側の岩の割れ目があり、地獄に通じているとされ、いまだにその奥の光景を誰も知らないという伝説も残っています。
人気のパワースポットですので、ぜひ立ち寄りましょう。

阿波々神社
東山いっぷく処山頂店

 

 

 

 

 

 

 

 

山頂付近にある阿波々神社は天平8年(736年)に創設された由緒ある神社。
神社の奥には「無間の井戸」があり、”どんな願いも叶えた”とされる「無間の鐘」を沈めたと言われている伝説の場所。

東山いっぷく処山頂店の屋上からの風景です。
ここには仏教での修行中、中国からお茶の種を日本に持ち帰り日本人にお茶を広めた『栄西禅師の像』が掛川の町を見守るかのように鎮座されています。
とても美しいですね。

粟ヶ岳山頂からの光景は絶品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中腹のある「茶の文字」の中も通り抜けることが出来ます。
文字をかたどっている檜にはすべて通し番号が割り当てられているんですね。

粟ヶ岳の「茶の文字」は昭和7年(1932)に地元の人々の提案で作られたものです。
当時には携帯電話やトランシーバーなどの通信手段がなかったため、縄に白い紙を貼り付けて遠くから眺め、手旗信号を駆使して位置を確認しながら1本1本松の木を植えていったそうです。
その後、”マツクイムシ”の被害にあったため、現在では檜に植え替えられています。

マイナスイオンをたっぷりと浴びながらの下山も、とてもすがすがしい…。

 


美味しいお茶を楽しみたい場合には5月の連休(ゴールデンウィーク期間)が良いかと思いますので、ぜひ立ち寄ってみてくださいませ。

こちらは掛川市農業協同組合の直営店「お茶どころいっぷく」で購入したお茶。

 

こちらが「東山いっぷく処」で購入したお茶。
“春陽-はるのひ-“(左)が一番茶。通称大走り。4月20日頃に収穫されたもので、渋みが少なく、まろやかな旨みが特徴です。
“春風-はるかぜ-“(右)が二番茶。通称小走り。4月下旬頃に収穫されたもので、渋みが少なく、深い旨みが特徴です。
この2種類は期間限定品となっていますので、ご購入の際はお早めに!!

☆掛川市農業協同組合の直営店「お茶どころいっぷく」と「東山いっぷく処」は名称が良く似ておりますが、別系列のお店です。
掛川市農業協同組合の直営店「お茶どころいっぷく」には、”春陽-はるのひ-“と”春風-はるかぜ-“は販売しておりませんので、ご注意くださいませ。


☆もう一つのブログ「VEGETAPSY」で美味しい緑茶の淹れ方を紹介しておりますので、合わせてそちらもご覧くださいませ。
浜松市の「ACT-CITY」と美味しい緑茶の淹れ方をご紹介します【VEGETAPSY4コマ-STORY107】

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