―施設情報―
名称 日本工芸館
住所 大阪市浪速区難波中3丁目7-6
電話番号 06-6641-6309
営業時間 午前10:00~午後17:00(最終入館は午後16:30まで)
休館日 毎週月曜日、第2火曜日、展示品入れ替え期間、年末年始
料金 小学生/中学生…150円、高校/大学生…300円、大人…500円
交通案内
電車…
各線「難波」駅下車、徒歩約10分
駐車場 専用の駐車場はありません
オフィシャルサイト 日本工芸館
大阪に古くから残されている工芸品を展示している博物館があると知ったので、行ってみました。
ここは「日本工芸館」というところで、日本の長く、古い歴史の中で生まれてきた工芸品の保存、伝統的工芸品の保存・育成を目的に作られた博物館です。
江戸時代中期に作られた古丹波焼の”口付壺”や、江戸時代に作られた古丹波の”海老徳利”などが並んでおります。
当初、昭和25年(1950)に大阪市北区にあった江戸時代の米蔵を改装し、オープンしました。
昭和35年(1960)には開館10周年を記念して、現在の場所に移転されておりますので、小さいですがもう60年ほどの歴史を持つ博物館です。
ここに来るまでは”美術品”と”工芸品”の違いはあまりよくわかっておりませんでしたが、きちんと分類されている物だということをここに来て知りました。
―美術品―
・古美術品(鑑賞品や骨董趣味品)
・現代美術品(“美”を追求した個人作家の創作品)
―民芸品―
・民芸とは”民衆的工芸品”の省略語
・庶民の生活用具で、暮らしの要求に応えた産物(実用品)
・手工芸としては安価なもの
・先祖から伝えられた技術・技法を受け継ぎ、時代に対応しながら生産する物
・無名の職人が忠実な品々を作る
・個人の力だけではなく、分業または協同作業によって生産される
・”美”は追及しないが、それは後からついてくるもの
―伝統民芸―
・伝統技術・技法を継承し、手作業で生産したもの
―現代民芸―
・伝統民芸の生産過程の一部に、機械を使って生産したもの
2Fにも様々な焼き物が展示されております。
この2Fでは焼き物だけではなく、岩手県花巻市や福島県の”こけし”、兵庫県の”稲畑土人形”、鳥取県や福岡県の”羽子板”なども並んでいます。
ベランダがあるのですが、そこにも大きめの壺が所狭しと並んでおります。
これは大阪唐木家具と呼ばれる工芸品。
紫檀を使用して作られた六角箸。一善3,000円です。
他にもペン入れや、切手を入れておくための皿(8,500円)があります。
漆で塗られた品物もよいのですが、こちらの商品もまた違う良い味が出ています。
「あなたに一番見てほしい」と思ったのがこちら。欄間です。
近年の一般住宅では、新築にしてもリフォームにしても”断熱効果が薄れる”として欄間はあまり使用されることが少なくなりました。
しかし見てくださいこの美しさ。インテリアとしても十分魅力があります。
ただ、大きさがもう少し小さければ良いと思うのですが、あなたはどう思われますか?
屋上に続く廊下があるのですがそこにはたくさんの人形が置かれていました。
よく見ると”欧州各地の土笛”と書かれています。
小さな人形ではなく、土笛だったんですね?
屋上です。
一口に”壺”と言っても本当に様々な種類があるのですね?
この他にも江戸時代に作られた”薩摩の田の神像”、讃岐の”嫁入り布団”、沖縄の”吹きガラスの水差し”など多数展示されています。
また、日本民芸協団という団体もあり、これは民芸品を日常生活の中で使用して、日々の暮らしを楽しくしようという集いです。
協団の会員になると研修、懇談、見学会などに参加できます。さらに日本工芸館の見学が無料になる特典付きです。
興味のある方は日本工芸館にお問い合わせくださいませ。
pppp
ミュージアムショップもあったので、これを購入しました。
京都”黒谷和紙”のポチ袋(お寺へのお布施や祝儀などに使う)です。
お洒落な食器や日用品なども多数販売されていますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?