―施設情報―
名称 大阪取引所
住所 大阪市中央区北浜1-8-16大阪証券取引所ビル4F
電話番号 06-4706-0800(総合管理室:広報担当)
営業時間 午前09:00~午後16:30(最終入館は午後16:00まで)
休館日 土曜日、日曜日、祝祭日
料金 無料
交通案内
電車…
地下鉄堺筋線「北浜」駅 1B番出口直結
京阪本線「北浜」駅 27番・28番出口直結
駐車場 専用の駐車場はありません(ただしビル地下に有料駐車場あり)
その他
・事前予約は必要ありません
・施設利用状況により、ご見学いただけない場合がございます。
オフィシャルサイト 大阪取引所
私たちが生まれるずっと昔、お父さんの竹義(TAKEYOSI)の弟、竹文(TAKEFUMI)が大阪で株取引をしていたという話を聞いたことがあったので、先日大阪に行った時に見学をしてみることにしました。
大阪取引所に入ったら専用エレベータで4Fまで行きましょう。
大阪取引所の4Fにあるオーバルルーム[OSEギャラリー」では株式や、デリバティブ取引について学べるし施設になっております。
受付を済ませて中に入ればそこはもう株式の世界…
展示スペースは小さいですが、展示内容は広大です。
展示物としては、明治11年(1878)の5月に株式取引条例の制定・布告に先立って、五代友厚が中心になり株式取引所設立に向けて資本金募集方法などを書いた趣意書や、明治12年(1879)に上場した大阪取引所の株券があります。
これは過去に使用されていた黒電話とヘッドフォン。
当時の証券会社の本支店から担当者がこの電話機を使って注文などを受け付け、ハンドサインを送って別の担当者に注文内容を伝えました。
一見通常の黒電話と仕様が違うので受付の方に使い方を尋ねてみると、「真ん中にあるつまみのような形のダイヤルを回して使用します。通常の電話機と同じですよ。」と教えてくれました。
―ハンドサイン一例―
売る場合…手を開いた状態で、手の甲を相手に向ける。
買う場合…手を開いた状態で、手の平を相手に向ける。
電気、電力、電鉄を表す場合…手で額を押さえる。
ガスを表す場合…鼻をつまむ。
造船を表す場合…手の平を丸め(グー)、象の鼻を表すように自分の鼻に当てる。
麦の汁(Alcohol produced from barley)や米の汁(Alcohol produced from rice)、薬品などを表す場合…飲む真似をする。
フィルム、映画を表す場合…耳の横で人差し指をくるくる廻す。
自動車を表す場合…車のハンドルを操作する仕草をする。
これは昭和40年代の大阪取引所外観。
「相場が青天井に騰がる」という縁起を担ぐため、約16mもある会場の天井は100枚を超えるガラスブロックを1区切りとして、それを140か所以上組み合わせ自然採光を取り入れたデザインになっていました。
こちらは平成16年(2004)、北浜のランドマークとして歴史ある外観を残しながら、近代的な設備を持つ高層ビルに生まれ変わった大阪証券取引所のビル外観。
―大阪取引所の役割―
投資家から金融商品(株式/デリバティブなど)の注文を受けた証券会社はその注文内容を取引所に伝えます。伝えられた注文は一定の条件(価格優先、時間優先)で取引されます。
投資家が安心して取引するためには、流通市場が十分に機能していなければなりません。投資家からの注文を集め、価格を決め、それを公表するのが取引所の役割となっています。
―大阪取引所の歴史―
明治維新(1868)以降、急速に近代化が始まった日本では明治11年(1878)、政府によって「株式取引所条例」が制定されました。
大阪では五代友厚を中心として、三井、住友、鴻池ら財界人の出資により大阪取引所の前身である「大阪株式取引所」が設立されました。
五代友厚は天保6年(1836)薩摩藩(現在の鹿児島県周辺)に生まれた藩士で、欧州視察に派遣されるなど、海外事情に詳しい人物でした。
明治維新以降(1868~)大阪で官職に就き、造幣寮(現在の造幣局)を誘致したり、初代大阪税関長になるなど、大阪の経済発展に貢献したなかなかのアクティブな人物です。
―デリバティブって何?―
デリバティブとは、日本語で「派生したもの」という意味を表します。
株式や債券、通貨、農作物、エネルギーなどの現物(原資産という)から派生した商品で、「金融派生商品」とも呼ばれています。
デリバティブ取引には、先物取引やオプション取引などの種類があり、銀行や証券会社などの金融機関や事業会社によって、リスク管理や収益性向上などの目的で日々行われています。
ギャラリー内にあるパソコンでデリバティブ取引やOSE先物・オプション取引のシミュレーションが体験できます。
興味のある方はどうぞ。