イベント情報
開催時期 毎年10月頃(予定) ※開催時期が変更される可能性もございます。
場所 奈良県高取町土佐街道街並み一帯
開催時間 10:00~16:00
閲覧料 無料
電車 ・近鉄吉野線、「壺阪山」駅下車
・関西空港からは、9番乗り場から 「大和八木行き」バス乗車
お車 お車でも行けますが、土佐街道は車道が狭いため電車で行かれること
をお勧めします。
公式サイト 高取街並み 町家の案山子めぐり
以前に書いた高取町の「くすり資料館」。
お伺いしたその日は、偶然”案山子祭り”の開催期間中だった。
近鉄線「壺阪山」駅を出て東に歩くと、土佐街道についての案内板があるのですが、そこで
土佐街道沿いに住んでおられる家の一部を開放し、個性あふれた案山子を展示されているのです。
しばらく行くとメイン会場があって、そこにおられたスタッフの方に尋ねると、毎年この案山子を作り変えておられるのだそうです。
中々気合が入っていますね。
私たちの住んでいる町もこれらを見習って、地域活性化に力を入れなければいけませんが…。
メイン会場に入ってみると
何やら大きな展示物がありました。これは「キトラ古墳」の復元した石室です。中は暗いので、懐中電灯を持って入ります。
内部はこんな感じになっております。キトラ古墳の壁画が中自治に描かれており、古墳の大きさ、内部構造、材質についての説明もありました。
天井や四方の壁には天文図、四神と呼ばれる”玄武”、”青龍”、”朱雀”、”白虎”。そして十二支像が描かれていました。
メイン会場の中央には何と!!七福神御一行様と宝船が!!これが結構大きくて、見ているだけで心が幸せになりました。
昔懐かしい風景をテーマにしたジオラマも一つ一つは小さいのですが、全体の規模が結構大きなサイズで、迫力満点です。これを作るのは大変だったと思います。
メイン会場の入り口では「大和当帰」のお茶の試飲イベントがあったので飲んでみました。
これが大和当帰茶です。香りは独特な香りで、味はドクダミ茶を薄めたような味がします(個人の感想です)。でも、とてもおいしいお茶でした。
様々な商品が販売されておりました。
左から前述したお茶、ハーブソルト、入浴剤、怪我をしたときの保護テープです。
贈答品として送るのもいいかもしれませんね。
「大和当帰」とはせり科の多年生植物で、乾燥させた当帰の根は生薬として漢方などに使われており、冷え性、血行障害、強壮、鎮痛の改善を目的に利用されています。
ですので、当帰の根は医薬品業界を通さなければいけないので簡単には購入出来ません。
奈良県では17世紀ごろから五條市や吉野郡で多く栽培され、品質の高さでも有名です。これまでは”根の部分”のみを利用されていましたが、平成24年(2012)に「非医」扱いになったことで奈良県内でトウキ葉の有効利用が活発になってきました。
飲ませていただいたお茶も、その一つです。今では奈良県産和ハーブとして料理の香りづけに使用されたり、トウキ葉を利用した調味料、和洋菓子も開発されております。
「NaRa薬と健康2017」に行ってきました。by-VEGETAPSY
これは別の記事にしようと思ったのですが、関連する内容ですのでまとめてみました。
後日別のイベントに足を運ぶと、大和当帰のイベントがあったので覗いてきました。
これが当帰の根です。
ここから様々な医薬品が作られています。
これが当帰。この葉を利用して商品開発が進められているんですね。
コスメ商品などもあります。
☆左上の四角い箱が保湿クリーム、左下の細長い箱2本の内青い方がhand&bodyトリートメント。赤い方がオールインワン美容液。
これらの商品を購入するには各「製造販売元」様のほか、JR奈良駅構内1Fの「奈良のうまいものプラザ」様や東京都中央区日本橋の「奈良まほろば館」様で購入が可能です。
普段あまり行かない場所に行くと、思いがけない素敵な出会いがあることにとても感謝している私たちでした。
商品の購入について
☆こちらのお茶は
農業生産法人(有)ポニーの里ファーム様のオンラインショップで購入できます。
☆お茶にはいくつか種類があり
(株)パンドラファームグループ様のオンラインショップでも購入できます。
☆コスメ商品の保湿クリーム、エッセンスは
(株)クラブコスメチックス様オンラインショップで購入できます。
このほかにも関西空港内店舗や東急ハンズ奈良店、東大寺前夢風ひろば、あすか夢販売所、大宇陀温泉あきののゆなどで購入可能です。
奈良県に来られた際は探してみるのも面白いですね?
後日、奈良県庁に訪問し大和当帰についてお話を伺いました。
日本書紀には611年に推古天皇が現在の宇陀地方で薬狩りをされた記述が残っていることで、奈良県では薬草の栽培が盛んに行われてきました。
その中でも大和当帰を最重要作物として指定し、産業の活性化を図って行く中で、平成24年(2012)に大学、奈良県の“農業”“薬事”“産業”各センターが中心となって「漢方のメッカ推進プロジェクト」が発足されました。
というのも
昭和57年から58年頃(1983、1984)に4.5t近く生産されていた大和当帰が平成23年(2011)には生産量がかなり落ち込んでしまいました。
これは、価格の安い外国産の流入や、生産者の高齢化、農業の後継者不足が関係しています。
そのため奈良県が中心となり、最盛期の生産量まで戻そうという目的のため、発足されました。
薬品メーカーや農業生産法人の参加で、今では生産量も徐々に上がり、様々な商品も開発されています。